
善きことをした高校生達
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80年前、豊川海軍工廠で起きた同世代の悲劇、語り継ぐ創作劇「すけっちぶっく」公演
愛知県 豊川高校 演劇部のみなさん
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2025年8月7日、愛知県豊川市の豊川高校演劇部が市主催の「豊川海軍工廠被曝80年 令和7年度平和祈念式典」で、出席した1250人に創作劇『すけっちぶっく』を披露した。1945年8月7日の空襲で豊川高校の生徒6名も含め、2500人以上の犠牲者を出した豊川海軍工廠で働き、犠牲となった女学生が主人公のこの作品は、2020年、当時の部員と顧問が「同世代の悲劇を風化させたくない」と創作。毎年夏に上演を行ってきた。
同校では毎年8月7日を登校日と定め、哀悼と恒久平和を祈念する追悼式を開催している。
平和を祈る心で創作された『すけっちぶっく』。絵を描くことが大好きな主人公は、友人2人と紙芝居を作るささやかな日々を送っていたが、悲劇の日8月7日が訪れる。物語は、生き残った女性が現代の子供たちに語り継ぐ中で、現実と当時の出来事が交錯し、やがて現代と過去がつながる瞬間が…。
部員たちは、直接体験者から話を聞いたり、海軍工廠跡地を訪れたことで「貴重な発見や気づきがあった。この経験を劇に活かしたい」と話す。
公演当日、21名の部員は音響、照明も含め、一丸となって平和への思いを込めて熱演。脚本は毎年改訂を重ね、今年は「現代を生きる私たちへのメッセージ」がより鮮明になったという。
劇中で女子生徒が涙ながらに叫ぶ「私たちが語り継ぎます!平和になるまで!」の台詞に、観客は「劇中の人物と、演劇部のみなさんの年齢が一緒なので、より深くメッセージが伝わった」と語り、80代の観客は、作品を通して「若い世代が語り継いでくれて頼もしい」と話していた。
(2025年9月掲載)
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